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少しまじめに社会問題について考えてみたい
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厚生労働省に疑問
厚生労働省が8日発表した労働経済白書(06年版)は、大手製造業の工場で「請負」を含む外部労働力の活用が増えている実情を大きく取り上げ、「就職氷河期世代の『年長フリーター』」がそうした不安定な雇用に甘んじている実情を詳しく示した。
この層が社会的に固定化されれば、少子化のさらなる進行や将来の社会的負担の増大など「負のシナリオ」が現実になりかねないと白書は警告している。

 白書によると、近年、年齢の高いフリーターや無業者が相対的に増加している。
フリーターは全体としては減少傾向にあるものの、35〜44歳では逆に増加。
無業者についても、24歳以下では減っているが、25歳以上では増加している。

 バブル崩壊後の「就職氷河期」に学校を卒業したこの世代には、職業能力を身につける上で重要な時期に「請負」など不安定な非正規雇用に応じざるを得なかった
人が多い。そうした人たちは十分なキャリア形成を図ることができず、離職、転職を繰り返す結果となりがちだ。
一方、フリーター経験をキャリアとして積極評価する企業は少ない。
その結果、不安定な就業者がより年齢の高い層にもみられるようになってきており、白書は「滞留する傾向がみられる」と指摘した。

 白書によると、非正規雇用の若年労働者には、妻や夫がいない人が多い。
正規従業員に比べ、配偶者がいる割合は半分程度にとどまる。
92〜02年の10年の間に、非正規従業員の非婚率はさらに高まっており、「若年フリーター層が不安定な就業にとどまり続けることは、少子化を促進する要因にもなっている」と分析した。また、非正規従業員には公的年金に加入していない人が多い。白書は「将来的に、生活保護世帯が増加していくことにもつながってくる」と強い懸念を示した。

 解決策として白書は、「企業が正規雇用の採用に積極的となるよう促していくための仕組みをつくっていくこと」や「就業形態間の処遇の均衡を確保するよう、法的整備を含めた取り組みを強化していくこと」などを挙げた。



 毎月、失業率や有効求人倍率が厚生労働省から報告されているが、団塊の世代の大量60歳到達による労働不足で、雇用環境が回復しているかのように報道されているが、実際に雇用環境が回復基調にあるのは24歳以下であり、これまで企業の採用抑制策による非正規社員は年を重ね、どんどん正規社員への道が閉ざされ、35歳から44歳の非正規率があがっている。
フリーターの高齢化を何とかせずに、目先の有効求人倍率が上がり、失業率が下がった報道をする厚生労働省のやり方に疑問を感じる
| chary | - | 17:59 | comments(0) | trackbacks(1) |
進学率
浪人生も含めた大学・短大への進学率は今春、52.3%と過去最高に
なったことが10日、文部科学省が発表した学校基本調査(速報)で
わかった。このうち女子は51.0%で、初めて5割を超えた。
大卒、短大卒、高卒の就職率もそれぞれ上昇した。文科省は、景気の回復
で雇用環境が改善されたため、とみている。
 一方、昨年度に30日以上欠席した不登校の小中学生は前年度より
1100人(0.9%)少ない12万2000人で、4年連続で減少した。
 調査は今年5月1日現在で、国公私立すべての学校を対象に実施した。
それによると、浪人生も含めた大学・短大の入学者は、昨年度より9000人減って69万4000人。だが、18歳人口に占める割合を示す進学率
は0.8ポイント増の52.3%で、4年連続の伸びとなった。
 とりわけ大学への進学率は1.3ポイント増え、過去最高の45.5%。とくに女子は21年連続して伸びており、在学生の10人に4人は女子だ。また、大学院での女子の比率も初めて3割を超えた。
 就職率は大卒が63.7%(前年度比4.0ポイント増)。
55.1%で過去最低だった03年度以降、3年連続で上昇し、98年春
のレベルに近づいた。短大卒は67.7%(同2.7ポイント増)、高卒
は18.0%(同0.6ポイント増)だった。
 一方で、家事手伝いや留学なども含め、進学も就職もしていないのは、
大卒で14.7%、短大卒で11.9%、高卒で5.7%。アルバイトや
パートなど一時的な仕事に就いているのは、大卒で3%、短大卒で
5.2%、高卒で1.6%いた。
 また、小中学校で昨年度、30日以上欠席した子どものうち、心理的
要因などで登校しないかできない不登校は、小学校で2万3000人(同2.6%減)、中学校で10万人(同0.5%減)だった。
小中学生の総数に占める割合としては1.13%とほぼ横ばいだった。

| chary | - | 17:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
トヨタまでが・・・・
トヨタ自動車グループの部品メーカー「トヨタ車体精工」(TSK、本社・愛知県高浜市)の高浜工場で今年3月、請負労働者が全治4週間のけがをしたのに、TSKも請負会社も労働安全衛生法で義務づけられている労災の報告をしていなかったことがわかった。この工場では、TSKが請負労働者に直接指揮命令する「偽装請負」が行われていた。メーカーと請負会社の間で安全責任の所在があいまいになっていたことが「労災隠し」につながった形だ。

 刈谷労働基準監督署は同法違反の疑いがあるとして捜査に乗り出した。

 けがをしたのは、請負会社「大起」(同県岡崎市)の契約社員の男性(21)。男性は乗用車用シートの組み立て作業中、金属製のパイプが右手に落ち、親指を骨折。病院で全治4週間の診断を受けた。事故後の調査にはTSKの工場幹部も立ち会い、男性に当面、清掃作業をするよう指示。男性は翌日、左手を使って掃除したが、痛みが増したため、その後1週間ほど仕事を休んだ。

 労働安全衛生法などは、労災で4日以上休業した場合は労基署にすみやかに報告するよう義務づけている。違反すると50万円以下の罰金。偽装請負の場合、労働者派遣と同じ扱いになり、請負会社と発注元企業の双方に報告義務があるが、TSKも大起も7月に朝日新聞から指摘されるまで報告していなかった。

 大起は労災保険による休業補償の手続きをする代わりに、「出勤扱い」にして男性に給料を支払っていた。同社の担当者は「出勤扱いはTSKの幹部の了承を得ていた」といい、結果的に両社が労災の発覚を免れようとしていた。

 TSKの役員は「現場に休業災害にしたくないという気持ちがなかったといえばうそになる。大起と一緒に労災隠しに加担したといわれても仕方ない」と説明。愛知労働局から指導を受け、8月に請負契約を派遣に切り替え、偽装請負を解消したという。

 一方、大起の担当者は「日頃こうしたことはTSKに相談していた。労災の報告義務のことを知らなかった」と知識不足を認めた。

   ◇  ◇

 偽装請負が労災隠しの要因になった例として、いすゞ自動車系の部品メーカー「自動車部品工業」(神奈川県)で、03〜04年に起きた6件の労災隠しがある。厚木労基署は「偽装請負を知られたくないという動機があった」と認定し、昨年2月、同社と当時の幹部らを書類送検した。

| chary | - | 17:46 | comments(0) | trackbacks(0) |
コンプライアンスの題目だけで、実態は・・・
液晶テレビを作るシャープの亀山工場(三重県亀山市)で04年3月に
全治約1カ月の労災事故が起きたのに、シャープの工場ではない場所で
事故が発生したように偽った「労災とばし」の報告書が下請け会社に
よって作成され、労働基準監督署に提出されていたことがわかった。
けがをした男性(43)は、多重な偽装請負のもとで働いており、
三重労働局が実態調査に入る。
偽装請負は安全に関する責任の所在がメーカーと請負会社の間で
あいまいになり、労災隠しや労災とばしが起きやすいといわれている。
 事故があったのは、亀山工場内でパネル材料や薬剤を運ぶ工程。
契約の上では、シャープはこの業務を元請けの「日新」(横浜市)に
委託し、元請けは1次下請けの「光明」(埼玉県狭山市)に、さらに
1次下請けは2次下請けの「アサヒサービス」(愛知県安城市)に請け
負わせた。けがをした男性は2次下請けに雇われていた。
 しかし、1次下請けも2次下請けも男性を自社の指揮命令下に置いて
おらず、人材派遣をしただけの「偽装請負」だったことが調べで明らか
になった。その場合、男性は元請けかシャープの指揮下にいたことになる。
 男性は作業の際、PHS(簡易型携帯電話)を渡され、シャープの正社
員から頻繁に具体的な指示を受けていたといい、偽装請負にシャープも
関与していたと主張している。
 これに対し、シャープは「元請け会社の責任者に指示していたつもり。
男性に直接指揮命令したとの認識はない」と偽装請負への関与を否定して
いる。
 男性は04年3月22日、パネル材料の束(幅2メートル、奥行き1.2メートル、高さ1.2メートル)にかけられたシートをはずそうとして、
作業台から転落し、胸の骨が折れる全治29日のけがを負った。
 男性によると、事故当初、直接の雇用関係のない元請けから「自分の国民
健康保険で診療を受けてほしい」と指示された。男性は「労災扱いにならな
いのはおかしい」と抗議。その後、労災扱いに切り替えられたが、2次下請
けの担当者から「シャープに迷惑はかけられない。事故は1次下請けの事業
所で起きたことにする」と口裏合わせを求められたという。
 報告書を作った2次下請けの担当者は「下書きではシャープと書いたが、
上司に書き直しを命じられた」と話した。
 シャープは、労災とばしについて「行政へは請負会社が届けており、
事実と異なる届け出がおこなわれていたとは知らなかった」と話している。


最近、日本を代表するような大企業で偽装請負の問題がクローズアップされているが、日本を代表する企業としては、あまりにも悪質だ。

不二家もISOを取得している。いったいISOとはなんなのか?
ISOの信頼性に疑問をいだく。

企業ぐるみで隠蔽してしまえば、どんなことでもできてしまう そんな
世の中ではないか。
雪印食品の牛肉偽装問題で、ある関係者から聞いた話だが、その話に
よると新入社員が入社し、配属先によれば、配属された日から輸入
牛肉を国産牛に偽装する仕事をしていたそうだ。
こんな残酷なことも世間では起きている。
果たして企業の倫理とはなんなんだろう。
その根底には、やはり日本人の倫理観の欠如があるのではないか。

食品偽装、偽装請負に加えて、名ばかり管理職の問題が深刻化している。
名ばかり管理職とサービス残業、超長時間労働と問題の体質は同じだが、
どうして企業は法律を無視し、労働者を酷使し、命を奪い、罪悪感も
なく営利のみに走れるのか。
名ばかり管理職は、多くの企業では就業規程などで管理職と定めれば
管理職昇進とともに時間外を払わない。それが労働基準法的に管理監督
者にあたらなくても・・・



| chary | - | 17:45 | comments(0) | trackbacks(4) |