2008.07.13 Sunday
物価高
食品やガソリンなど生活必需品の値上げが家計を圧迫し、衣食住の分野で消費者の買い控えが広がっていることが、第一生命経済研究所の試算で12日分かった。原材料高や原油高はとどまる気配がなく、生活防衛の動きは一段と強まりそうだ。
同研究所は総務省の家計調査などを基に、物価の変動を除いて指数化した消費量を算出。今年1−5月の消費量は、前年同期に比べて住居が9・2%減と大きく減少したほか、被服・履物が3・5%減、食料が1・3%減と、衣食住がいずれも前年同期を下回った。 値上がりで支出が増え続ける一方で賃金は上がらず、消費者は不要不急な消費をしぼっており、とくに住居では、生活に影響が少ない住宅設備の改装が手控えられたことが響いた。 半面、省エネ家電への買い替え需要があった家具・家事用品は4・2%増。光熱・水道は2・1%増。外食を控え自炊などで節約する家計の姿がうかがえる。全体では衣食住の落ち込みが響き、0・8%の減少となった。 |