2007.03.31 Saturday
サービス残業はホワイトカラーエグゼンプション導入とともに去る?去ったらあかんがな
加工食品中堅のフジッコ(本社・神戸市)は30日、労働基準監督署の是正勧告に従い、未払いの残業代や休日出勤手当など計約30万時間分、約7億円を従業員約790人に6月15日ごろまでに支払うと発表した。
同社によると、残業や休日出勤について社内記録と実態が違うとして昨年11月、神戸東労働基準監督署から是正勧告を受けた。同社が関連4社を含む従業員795人から聞き取りなどの調査をした結果、従業員が実際の労働時間より短く申告するなどの例が多数見つかり、そうした「サービス残業」などが昨年12月までの2年間で計約30万時間にのぼったという。 同社は「商品開発や市場開拓の段階で手間ひまを惜しまずかけるという風土があり、労使双方で管理があいまいだった。今後は意識改革と同時に、業務の効率化を進めて時間外労働の削減に取り組む」としている。 このコメントは少し違うように思う 手間隙を惜しまずかける風土は大切にすべきだと思う。そのことが法律違反であるサービス残業にどのようにつながっているのかわからない。やはり職場に潜伏するサービス残業を是正できなかった労働組合にも責任はある。業務の効率化を推進して時間外が削減だきるのならどうして最初からサービス残業を強要したのか?業務効率はひとりひとりの労務負荷が増えることが一般的だが大丈夫なのか?サービス残業をさせならがチンプンカンプンな謝罪なのか弁解なのかわからない発表をする会社幹部の神経に対して疑問を感じる。 現行法ではサービス残業は違法行為であり、監督署がサービス残業の事実をつかむと支払い命令が出され、労働時間の管理などの是正勧告を受ける こうした動きに対して普通の経営者なら違法行為をなくそうとしますが経団連の連中は、サービス残業をなくすために法律を遵守するのではなく法律を変えてしまえって発想から生まれたのが『ホワイトカラーエグゼンプション』です。 サービス残業をなくすことを考えるより法改正により”サービス残業”の概念を消してしまうことを考えるような卑怯な経営者に企業の舵取りをまかせていいものだろうか? |