2006.10.15 Sunday
京セラのアスベスト
京セラは14日、セラミック製品を造る鹿児島県内の2工場で、労働安全衛生法施行令で規制する含有率を超えるアスベスト(石綿)入りの添加物を使用し、地元の労働基準監督署から使用禁止を指導された、と発表した。
京セラは「9月1日施行された改正施行令の解釈を誤ったのが原因で申し訳ない。製造過程の燃焼で石綿はなくなるため製品に影響はなく、添加物も既に、含有しないものに切り替えた」と説明している。 同社によると、石綿はコンピューター用半導体のセラミック製パッケージを造る際に使う「タルク」という粉末の添加物に含まれ、二十数年前から使っていた。工場は川内工場(薩摩川内市)と国分工場(霧島市)。同社が今年3月に調べた含有率は3.5%で、8月までは適正な管理の下で使えたが、9月以降は0.1%を超えるものは禁止されているという。 京セラ広報室は「工場周辺への飛散はなく、作業員には保護具の着用や健康診断の受診をさせているため人体に影響はない」と説明している。 このタルクは大阪市内の企業が製造し、岩谷産業(大阪市)を通して京セラに納入した。岩谷産業は「認識不足を深く反省している」と話している。 法改正の認識がなかったとの弁明する京セラの対応に疑問を感じる。 法律は”知らなかった”では通用しない。 京セラの安全担当者の勉強不足なのか、意図的なのか知らないが『9月1日施行された改正施行令の解釈を誤ったのが』には疑問を感じる |