2011.05.14 Saturday
どうだろう?
民主党の前原誠司前外相(49)が、24日に誕生日を迎える小沢一郎元代表(68)と渡部恒三最高顧問(78)の「合同誕生会」(24日、都内での開催)で、代表世話人を務めることになった。小沢氏側の呼びかけに前原氏が応じる形だが、それぞれ“復権”の思惑がありそうだ。
関係者によると、合同誕生会は小沢氏が自身に近い山岡賢次副代表を通じて渡部氏に打診をし、渡部氏から前原氏に世話人就任の依頼があったという。前原氏は12日の自身のグループ「凌雲会」の会合で世話人となることを明らかにした。 前原氏は「小沢、渡部両氏は東北出身なので、東北復興に活を入れる会にしたい」と政局的な思惑は否定したが、額面通り受け止める向きはない。これまで、反小沢の急先鋒として小沢氏の「政治とカネ」問題などを批判し、菅直人首相を支えてきただけに、永田町では「政局をにらんだ動きでは」との憶測がもっぱらなのだ。 政治評論家の浅川博忠氏は「同床異夢だが、『打倒・菅』、『ポスト菅』で利害は一致している」という。 「小沢氏は『菅降ろし』が行き詰まり、力に陰りが見えている。東日本大震災を受け、小沢氏の党員資格停止について“恩赦”に傾いている渡部氏との関係を修復するとともに、党内主流派の前原グループと手を組みたい。前原氏は外国人献金問題でポスト菅から脱落したかにみえるが、野望は捨てていない。世話人就任は小沢・鳩山グループに恩を売れる。渡部氏も党の長老としての存在感をアピールできる」 |