2008.03.16 Sunday
労働分配率
『日本型雇用システムの新展開と課題』の中で、労働分配率について『わが国の労働分配率は、歴史的にみても国際的にみても高い水準にある。一般に景気後退局面においては配当や内部留保は低水準となるが、賃金は比較的安定しており、
労働分配率は上昇する。逆に景気拡大局面では労働分配率は低下する。これは企業が従業員の生活の安定を重視していることの当然の帰結である』と書かれていますが、一見すれば理論的に思えますが、労働分配率というのは付加価値における人件費の割合のことを言います。設備投資などを行い、労働生産性が向上すれば労働分配率は下がりますが、景気拡大局面に労働分配率が低下するというのは、意図的に下げるから下がるのであって、景気拡大局面だけでの要因で労働分配率が下がるということはありません。 |